スイス・チューリヒで感じた人々の優しさ

2005.04.12〜04.13



列車の乗降でハプニング

ジェノバでの2日間の滞在を終え、スイスのチューリヒを経由してフランクフルトへ向かうことに。
まずは、ジェノバから普通列車に乗ってミラノへ。そこから特急チザルピーノに乗ってチューリヒへ。
またそこからICEに乗ってフランクフルトへ行く予定を立てていた。結構な強行軍の予定だった。
なぜならば、ドイツでゆっくりとしたいと思ってたので。
しかし、その思惑は不可能となった。

イタリア〜スイス間のチザルピーノ

ジェノバからミラノへは順調に行けた。でもここで問題発生!!
ミラノ駅で駅員にチザルピーノに乗ると伝えたが、『NO!!』という答えが返ってきたのだ。どうして??
駅員が言うには『ここまでは我がイタリアの国鉄があなたが列車に乗降するのを手伝った。しかし、ここからチューリヒに行くには、スイスの国鉄にあなたをヘルプすることを伝えなければならない。そしてスイスの国鉄にあなたをヘルプする時の24時間前に予約しなければならない!!だから今日は無理だ。』と言われた。
そんなことは俺は知らなかった。確かに俺は車椅子だけど、乗る前に伝えておけばいいじゃないかと思ってた。
だけど、イタリア以外の国鉄は、24時間前に事前に予約が必要らしい。そして俺はその助けがなければ列車に乗れない。
(列車に乗るにはフォークリフトのようなもので、車椅子を乗降口まで持ち上げなければ乗ることが出来ない。
なぜならば乗降口には階段が2.3段あり、高さは約1mある)

事前に予約が必要なら仕方ない。『今日は仕方ないのでミラノで1泊します。ではその予約をあなたがしてくれますよね!』と
駅員に言った。そしたら
『NO!!』『おまえが自分でしろ!!』というではないか!!
『それくらいいいだろう!!』と言ったが相手にしてくれない。
ここで、日本の企業の対応の良さと同じように勘違いしてしまう。
日本だとホテルや鉄道・飛行機のスタッフは過剰なくらいのサービスが当然という意識があったのだ。
だけどここはヨーロッパ。必要最低限の対応しかしない。
これはカルチャーショックだった・・・。
自分自身でのあたりまえのことがここでは通じない。
仕方ないのでインターネットショップへ行き、スイスの国鉄のホームページを探してメールを送りまくる。
I want take on this train on tomorrow! I'ii leave from Milano to Zurich. などと。。
たどたどしい英語で・・・・


ミラノ〜チューリヒの車窓からの景色

ミラノ〜チューリヒ間はおよそ6時間。
イタリア北部の山々の間を抜け、イタリア・スイス国境のトンネルを通り終わると
そこは白銀の別世界!!
とうとうスイスに来ちゃったよ〜


雪の景色を通り過ぎると、その後は美しい湖が数箇所見えてくる。
ほんとこの6時間車窓からの景色を写真に収めるため
カメラから手を離すこともできなかった。
またトイレに行く時間ももったいないくらいの景色であった。

それと向かいの席に座っていたおねーさんが美人だった。
彼女はミラノからシュッツガルトへ行くという。
寝顔をピシャリ!すみません。。

向かいの美人のおねーさん



人々の暖かさを感じたチューリヒ

次の日の朝、ミラノからチューリヒへ。
スイスの国鉄より事前の予約に対しての返事もあり何とか出発できることに。
そしてスイスの山々のきれいな景色を眺めながら約6時間。チューリヒへ到着する。

チューリヒ中央駅前 チューリヒ市街

チューリヒでの宿はユースホステルを予約していたので、そこへ向こうことに。
でもチューリヒ中央駅からは、かなり距離があるようだ。市電で30分くらい。
しかし中央駅の駅員に聞くと、市電はバリアフリーでないらしい。だからタクシーを利用すれば?と言われる。
タクシーは値段が高い!!片道3000円くらい。とてもじゃないけど使えない。やっぱりスイスの物価は高い!!
だからどうしても市電に乗りたい。とりあえず市電の駅に。
そして何とかならないかと、駅で電車を待っていた30歳くらいの女性に尋ねてみることに。
地図をみせながら英語で『私は市電を利用してこのユースホステルに行きたい。この市電に車椅子でも乗ることが出来る車両は存在しますか?』と。その女性は
『それは分からない。だけどあなたは市電に乗りたいんでしょ!私があなたが市電に乗れるようお手伝いします。まずはお手伝いいたしましょう!』と言うではないか。
しかもこの女性はスレンダーだし腕もか細い。そんなに筋力も無いと思う。
でもそれでも手伝ってくれるというのだ。
そして数分後電車が駅に着いた。俺は何とか立てることができるので
電車の手すりを持って電車の中へ、
彼女は運転手に少し待ってくれるように頼んでくれ、車椅子とバッグを持ち上げてくれた。
ほんとありがたい!!Thank so much!!
おかげで交通費が安く済んだ。彼女は俺が降りる前の駅で降りた。
そして彼女は降りる前に、他の乗客に『この人を手伝ってあげて』と頼んでくれた。

そしてまだまだ親切な人が・・・・

・車道から歩道へ移動してたら、段差でつまづいて転んでしまった。その時・・
近くのマンションからおばちゃんが『大丈夫?怪我は無いか??何か手伝おうか??』と。こっちは問題なく車椅子を起こせたが、ずっと声を掛け続けてくれた。マンションから飛び出してくるような勢いで。
・ユースホステルの近くを散歩していて、帰り道が急な坂だったその時・・
20歳代のおねーさんが後ろから車椅子を押してくれた。300mくらいの距離を。かなりの急な坂だったので非常に助かった。
・翌朝、ユースホステルからチューリヒ中央駅に向かう時、経費を浮かそうと再度市電を利用。その時・・
30代の男性のビジネスマンに手伝ってもらえるよう頼んだ。彼は気さくに手伝ってくれた。乗り降り両方ともに。
・ユースホステルの最寄の駅に到着。しかしホステルまでは約1kmある。その時・・
女子高生が『この近くのバス停から出ているバスに乗りなさい。このバスはバリアフリーだからと』教えてくれた。そしてバス停まで車椅子を押してくれた。


というふうにチューリヒはたった1日の滞在だったが、心温まる街だった。

チューリヒ中央駅 市街を走るトラム